ゆるやかな

いつだって2月は緩やか営業ですが、それに加えてコロナウイルス問題は、世界に暗い影を落としていますね。

とにかく自分にできる予防を心がけて、健やかに過ごす事。手洗いうがいは基本の基本で。

バランスの摂れた食事と、適度な運動、睡眠…いつになく気を遣ってます。

ヨーロッパへ買付行きたいけど、このままだとどうなるかちょっと様子見です。ピークは3月から4月とも言われているので、チケットを手配すべきか迷います。

あぁ、はやくおさまりますように。。

どんより気持ちでしたが、先日はchikuniのアワヤさんと、宮武史郎さんがきてくれて、久しぶりに晩餐を共にしました。楽しかったぁ。

お祝いにワインも開けてもらっちゃって、幸せモノの私たちです。ありがとうございました。

店内も少し模様替え

今年は大きな改装をする予定です。

偶然壺にネコヤナギを入れていたんですけど、猫の日に来た常連さまに言われるまで気づかなかった!

ゆるやかな

cat day2

猫のモノをずっと集めてはいたのに、準備不足で慌ててアップしてます。

さてお次は猫の土人形

とっても小さなものですが、それぞれ表情が違って愛らしいです。

前後で型を合わせて、かんたんな作りのモノですが、何とも見捨てがたい。

猫の土人形 日本 sold

オマケ

真鍮のネコフック イギリス sold

cat day2

cat day

本日は猫の日ということで、猫のモノを少しご紹介!

まずはフランスで見つけた1965年、猫の写真集

私が猫の本ばかり探して見ているのに気がついた、本屋の店主は、これも、これもこれも猫だよって本を渡してくれた。

フランス語で猫をシャと言うので、お兄さんが、シャ!シャ!シャ!と言いながら本を渡してくれたのがおかしかった。

こんな瞬間って、どうやったら出会えるのかな

hanns reich “Les chats” 1965

手彩色の銅版画

鳥類、爬虫類、魚類、哺乳類…あらゆる生物の博物画が存在しますが、猫は特に人気が高いのか、珍しいのか。出会いも少なくお値段も高め。やっと買えた嬉しい一枚でした。

上は野良猫、下は家猫と書かれています。

体型の違いなどを比較した図なのでしょうか。

家猫は足も短くてお腹も…ポッチャリ体型?うちのコも確実に下の体型しています。笑

手彩色 猫銅版画 フランス1800年代初頭

お次は巨大な猫モールド!

壁に掛けてもなかなかの存在感!

リアルなお顔がフランスらしいです。

この型がゼリー用なのかチョコ用なのか不明ですが、テーブルの主役間違いなしのお菓子ができますね。

猫モールド フランス20世紀

猫の日特集、後半につづく…??

cat day

違和感

日常の、社会の、世界の違和感を口にしていこうと、夫婦の間でそうしています。

自分で考える事をやめない。

真実は、自分の信じた事だけ。

そして自分に正直に生きる。

自分にとっての幸福は、たぶんそれでしか無いのだと、やっとわかりました。

これまでずっと、一般的な幸せに寄り添わなくてはいけないと思ったりしていたけど、そうでなくてもいいのかもしれない、と、やっと言えそうです。

違和感

folklore

恥ずかしながら、私はこのものの詳細は知らず、きっと東北辺りの民衆木彫だろうと手に取りました。

ただ一瞬にして、射抜かれたように求めました。

蘇民将来という民間信仰の護符で、現在も京都や東北地方を中心に、全国的にこの護符は授与されているそうです。

買えたことがとても嬉しくて、早速店に並べて、蘇民将来についてアレコレ調べているうちに、とても仲の良い、訪ねてきた旅人の元へ旅立ちました。一瞬で通り過ぎただけだけど、確かにあの祈りのものは私の心に刻まれ、残りました。

民衆の祈りのものに触れると、言葉では言い表せない気持ちにさせられます。

尊くて、心が満ちて、穏やかになったり。

力強くて、険しくて、すこし畏れたり。

今では治せる病いでも、この時代では死に至ることばかり。雨風を凌ぐのも命がけ。

ひとびとは、小さな像に祈って、無事に過ごせる1日をどれだけ幸福と感じていたことでしょう。

蘇民将来護符 江戸期

folklore

のうしんとう

一週間の仕入れ旅がおわりました。

主人に、どうしても来て欲しかったイサムノグチ庭園美術館。

香川、庵治という石材の町にここは在ります。終の住処としてイサムノグチが選んだ場所。

庭園内は撮影出来ません。是非訪れてほしい場所です。

ここを訪れる前夜、実家でたまたま流れていたテレビを観ました。そこに映っていたのは私たちのよく知る人で、あたまを思い切り殴られ、のうしんとうでも起こしたような衝撃が走りました。その夜は、生きるとは、自分とは何なのか…そんな大きすぎるテーマが頭から離れず、泣きながら眠れぬ夜。

何が正しいか間違いかなんて分からない。ただ、自分を信じてあげようよ

関西〜四国、とにかく走り回りました。

岐阜に帰る予定を一日延ばした今朝、本田家のアイドル犬、スバルくんが旅立ちました。本当にたくさん癒してくれました。

夏に倒れてから半年も闘病して、本当に生命力の強いコ。だいすきなお父さんお母さんに看取られて、きっと幸せな犬生だったよね。スバルくん、いままでありがとう。あっちでたくさん走ったり、美味しいごはんいっぱいたべてね。

2020.2.14

のうしんとう

double fantasy

広島の寒川義雄さんから、素敵な作品を贈っていただきました。

以前本田より求めていただいた、ベルギーの古いクッキー型からイメージして作られた陶製のブローチ。

先月、カフェドハナエで開催された、monsakata展に合わせて作られたもの。

いろんなモチーフを作られたそうです。他のものも見たいなぁ。

ほんのり青磁のような発色の釉薬がとてもきれい。

今日はPRAYの♡とダブルで♡

寒川義雄さんは2/14より三日間、神楽坂にて、青花の会 工芸祭で出展されます。お近くの方、ご都合の良い方ぜひ。

https://www.kogei-seika.jp/seikafes/kogei2020.html

明日2/10〜14まで、仕入れのため店舗は休店致します。良いものを探して参りますので、よろしくお願い致します!

double fantasy

工芸青花

第13号

精華抄 頁にて

フランスで買い付けた中世刺繍画をご紹介いただきました。

みなさまにご覧いただけたら幸いです。

なお、この精華抄での紹介は次回も続き、三組の古物商の品々が掲載されます。なんとも身に余る出来事です。機会を与えてくださったS様には心から感謝申し上げます。

https://www.kogei-seika.jp/book/kogei-seika013.html

フランスのとある早朝の市場。我先にと、みなが小走りしている。あちこちで飛び交う声。薄暗い室内で、横目に映ったマリアの微笑み。直感とは…そんな事を考えてしまうほど、不思議な引力。

工芸青花

空想工房 1979

日本のエッシャーと呼ばれる、安野光雅さんを好きな理由は、その圧倒的な画力だけではなく、豊かな思想と哲学を持っていることです。

1926年生まれ。絵本作家としても、世界的に知られる著者ですが、残念ながら私が安野さんの魅力にどっぷり浸かるのは大人になってからです。もちろん、絵本はいくつか知っていましたが、安野さんの絵本で育った幼少期ではありませんでした。。

大学を卒業して、名古屋市の鶴舞に一人暮らしをしていました。鶴舞は今でこそ減ってしまいましたが、古本街と呼ばれたアーケードがありました。全国的にみても規模の大きな鶴舞図書館もあることから、本を求める人の姿が多い街だったのでしょう。

当時の私は、古本と古着を探すのが趣味で、骨董にはまだ目覚めていませんでしたが、自宅のすぐ近くに金山ノスタルジーマーケットという奇妙な場所があり、古いものに触れるのが唯一の癒しでした。そして暇さえあれば、リサイクルショップに出かける、変な女子。案外、この趣味を共有してくれる友人はいなかったのです。

本はというと、画集や写真集といった、アイデアソースを探すことが目的でしたが、ある時古本街で100円(!)コーナーを見ると、安野光雅氏の空想工房という本があり、手に取ると、あれ、この人…とすぐに画家の安野さんと一致しませんでしたが、タイトルが気に入って購入。カバーが無いための破格でした。

読んでみると、挿絵もご本人のものと分かり、これはあの安野さんだと理解しました。

数学や、騙し絵の本もいくつか出されているので、その空想は物理学でも学んでいるようでした。

本を読みながら鼓動が速くなるのがおさめられず、それから私は彼の絵本などを探して集めました。子供の頃にも見たヨーロッパの景色が描かれた旅の絵本、シュールかつユーモア溢れるABCの本は、初見の衝撃を忘れられません。

谷川さんの言葉の、人間の想像力と〜の文は、私自身も、仕事や人生において関わる人やモノにたいして、大切にしていたい部分です。

完全な私の趣味の押し付けだけど、友人の子に安野さんの絵本を贈ろうとおもいます。正直、見てくれるのは何年か先だろうけど、絵本とはいえあなどるなかれ、今開いてみても、知見を広げてくれる本です。季節の草花、世界の童話、日本の伝統、錯視やシャレ…隠されたものにどれだけ気付けるか、まるで自分の教養を試されているような、なんと奥深い本なのだと、まさしくめまいがしてしまいました。

空想工房 1979

花のこと

一度で決まることもあれば、何度やり直しても上手くいかない時もあります。

今日は五つの花器に花を入れましたが、苦戦。一匹狼、まだまだ修行がたりません。

同じ場所で撮影しても、日の光で全く違って映ります。

蝋梅の香りが店中に広がる。スペインマヨリカの青との対比。陽がさして、まるで春のような日でした。

自宅は猫が居るため、生花を飾ることは出来ません。そんな欲求を満たすように店では来客が多かれ少なかれ、花と向き合う時間を大切にしています。

本音を言えば、お店で多くの人に見て頂きたい…けど、今は主人がInstagramで生けた花の写真もupしてくれるので、たくさんの方に見てもらえる喜びもあります。

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話は変わりますが、新型のウイルスが恐ろしくて、今後どうなってしまうのか不安です。今はとにかく、手洗いうがい!そして早く、中国でも世界でも、終息していきますように…

暗いニュースのたびに、ひどく気持ちが落ち込んでしまうので、せめて店は明るくしたいと、花を入れ替えて、ざらついた心を鎮めてみたのです。

だけど今日はひとつだけ、希望に満ち溢れた知らせが親友から届きました。

どうか小さないのちをお守りください。

花のこと