静かな梅雨

この季節、毎年店舗では企画展などを行う時期でした。

そのための準備、会期中も忙しくしていましたが、今年は静かな梅雨時です。

それにしても静か…笑

こんな時は美しいものをたくさん見て、勉強して、良いものを仕入れて、店を整える!

近いところでいくつか興味のある展示を見たり、映画を観たり。学生の頃、学芸員の研修で行った以来と思われる徳川美術館の展示へも。正直、徳川家の絢爛豪華な収蔵品には当時は興味を持てませんでしたが、久しぶりに訪れて、源氏物語絵巻だけはもう一度見たいなぁと。次の公開はいつなんでしょうね。

店は静かなものですが、水面下で色々と準備しております!そのためにも、勉強、勉強、吸収、吸収!

古いものを見るのは本当に心が落ち着きます。ものだけでなくて、映画や音楽、街の風景、食卓の風景、話す言葉…

貧しくたって、あれだけ美しいものを知っていた日本は一体どこへ?

昔はよかった、なんてあんまり言いたくないのですが、どうしたらこれからの世の中が、内も外も美しくなっていくのかと、小さな脳みそで考えたりするんですが、誰も知らないし、分からないこと。自分が信じることを、やっていくしか無いのですね。

“もののけ姫はこうして生まれた”

7時間近くあるドキュメンタリーです。毎年、これを見た後に本編を観ます。忘れてはいけない事をたくさん思い出させてくれる。わたしの道しるべです。

私たちが触れるものは過去のものだけど、私たちは未来を生きている。未来のために、過去を知る。

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静かな梅雨

青花の会骨董祭2019

濃厚な三日間、無事に終了いたしました!

お越し下さった皆様、本当にありがとうございました。関係者の方々には大変お世話になりました。重ねてお礼を申し上げます。

内覧会は生憎の雨の日でしたが、それでも早くから多くの方が並ばれ、感謝しかありません。常連様、同業者様、みなさまのモノへの熱意に、こちらも奮い立たされます。

この度本田は、小テーマを企画し臨みました。昨年は出展が急遽決まり、準備する事がほとんど出来ずじまいで、反省点の多い出展となり、今年こそはと、一年の準備期間、こちらに注ぎ込むことができました。

テーマは”交差する憧憬”。このテーマは、これからも私たちのモノ探しの軸となる部分と思います。

まだまだ始まったばかりの私たちですが、ヨーロッパへの買付の意味をずっと手探ってきました。ようやく、自分たちの目線を、皆さんにお伝えできるようになってきたかなぁと。

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骨董祭入場者の方に配布された冊子には、出展もされていた三方の座談「若手本格派が語る骨董の現在」も掲載されていました。なかなか興味深い内容で、考えさせられましたし、勉強になりました。

それから東京最終日には、多摩美術大学美術館にて開催されている坂田さんの古布の展示も行く事ができました。

久しぶりに見るあのコレクションたち。純粋な眼で選ぶことはとても難しい事だと感じました。どれだけ純粋でいられるか。。

わたしたちはあくまで架け橋で、伝えていく事が全てです。モノはスキですが、自分と同じく、いえそれ以上惚れ込んでくれた方の元へいく事が最大の喜びです。わたしとしましては、いつまでもモノへ真っ直ぐな気持ちでいたいのです。それがお客様に伝われば本望です。

素敵な方々へお渡しする事ができたことがとても嬉しいです。そんな瞬間がいくつも起こり、思い出すと胸が熱くなります。

売れたということが評価になるとは限らない仕事ですが、お買い上げいただいた方に、応援していただいている事は事実。それを裏切らないように、これからも努めていきます。

本当にありがとうございました。

青花の会骨董祭2019

明日からは

休店して青花の準備に入ります。

本日も、お越しいただきありがとうございました!青花で会いましょうねと、東京よりお越しくださった方ともご挨拶でき、嬉しい一日となりました。

なんでもないオーバル皿。でもなかなか好きな形は見つからないものです。何枚見ても、持ち帰るまでのものは1、2枚。これも、そんな中の一枚でした。(sold)

サイズ感も重要です。(どちらもsold)

午後からは店を抜けて、母と布屋さんへ。母のミシンを譲り受けることになったので、これからは好きな時に縫い仕事が出来る!

これでもそれなりに裁縫は得意でしたが、母が出来すぎたものだったので、子供の頃から自分でやる気が起きなかったのですね。道具を揃えるのも一苦労ですし。。

帰って青花用に、包みや風呂敷をチクチク。簡単なものですが、古い更紗を器と組み合わせて楽しく作りました。選んで頂けた方には、その辺りも見て頂けたら嬉しいです。

花入も。明日から休みだけど、店内に生き物があるだけで違いますね。

お花も、金継ぎも、チクチクも…

上手くなりたい事はたくさんあるんですが、身体が足りないっ

明日からは

ビオワインとリエット

日本に帰ると、まるでフランスに舞い戻ったかのような贈り物が。

ビオワインのロゼに、カンパーニュにリエット!

幸せ。

青花の会 骨董祭も近づいてきました。

デルフトのかわゆいワンちゃんのお直しも間に合った!まるで首輪のように黒漆がなじみました。

あと何点か、金継ぎもなんとか間に合いそうです。

フランスで見つけた古い額。ガラス屋さんにガラスを入れてもらい、マットを選んで画材屋さんで額装してもらい…色んな方の協力で、モノに息を吹き込んでいきます。

色鮮やか、かつ雅なコプト裂を納めて完成!

いやはや我ながら、良い組み合わせ。満足です。

いつも額装は、子供の頃から通ってる画材屋さんで。店から徒歩1分。大学からは学内の画材屋さんばかりになってしまったから、またここに通えるのは嬉しい。画材屋に行くと、あの頃を思い出して、何か描きたくなるけど、描いたらやっぱり私は絵を描く才能はないなと、またへこむんだろうな。

箱や袱紗をあつらえたり、紐や布の組み合わせを選んだり、モノを納めるために無限大の楽しさがあります。最終的に選んでくださったお客様が、また組み合わせを楽しむ余地を残し、完璧過ぎず、本田らしく。

ビオワインとリエット

フランスのカンカン帽 2

実は秋の仕入れで見つけて、温存?していたもの。やっとご紹介できます。

フランスのカンカン帽です。

以前ご紹介したものともまた違った魅力があります。

美しい編み目と、綺麗な飴色。少し褪せた黒リボンがより雰囲気を作っています。

色褪せ以外は大変状態の良いものです。

状態や、サイズでなかなか買えないカンカン帽ですが、気にいるものが買えると嬉しくなります。

サイズは内径 約58cm

日本人女性サイズではないでしょうか。

またシンデレラに巡り会えますように…

sold

フランス製のものですが、(調べるとシャルトル辺りの地名でした)中に添えられたのは英語のメッセージ。

“for your 22th birthday”

若き乙女に贈ったものでしょうか。

はたまた青年に?

想像は膨らみます。

優しくて、愛しい、そしてちょっとおどけた直筆のメッセージ。

フランスのカンカン帽 2

まもりたいもの

フランス人の友人達が、今回も色々と手助けしてくれました。

ひとりは古美術品の修復師であり、金継ぎもしています。古美術店や美術館からも修復依頼があり、品物を見るだけでソワソワ…

技術も確かで、彼がお客様から依頼された直しを見て、本当に素晴らしく、そしてたまらなく嬉しかったです。

金継ぎ直しを、はるか遠いフランスで見られるなんて。。

そして彼の古物コレクションの素晴らしいこと!色々教えてもらいました。

彼に、どうしてこの仕事を始めたの?と聞くと、いい質問だね、と言ってしばらく考えていました。英語のやりとりなので、彼の伝えたい事の半分も話せていないかもしれませんが、古いものを愛しているから、守りたいと言っていました。

私たちは、異国に来て何をすべきなんだろう。日本で、伝えたい事は何なのだろう。

彼と話して、漠然と買付を仕事と捉えていた事に、ふと疑問を抱いたりしました。

異国の素敵なものを紹介したい。

それには変わりないけれど、ただ商品となるものを買いに行くのではなく、ファッションではなく、もっと自分たちが伝える事があるんじゃないかなと、年々それを強く考えるようになってきました。まだはっきり掴めないけれど、、

6月に神楽坂で行われる青花の会 骨董祭では小テーマを企て臨みます。

「交差する憧憬」と題し、日本とヨーロッパが、かつての憧れを持って作り出されたもの達を、自分の目線で選び取れたらなと思っています。

このテーマはきっと、これからも自分達の軸となるものと思っています。

日本を心から愛してくれた、二人のフランス人。彼らに恥じない日本をまもりたい。

友人が、足早に逝ってしまったと異国の地で知る。

小さな事を気にするのはもうやめた。

悔いなく生きるのだ。

まもりたいもの