シスターの愉しみ

アンティーク&ブロカント目白で出品したもので、私はとても感動したものがありました。

イタリア トスカーナ地方の修道女が作ったもの。身の回りの小物を仕舞った木の容れ物です。1700年代の古いもので、大きさから見て、ロザリオを仕舞ったのではないかと聞きました。

曲げ木の容れ物は世界中で作られていますが、心に響いたのはこの文様でした。なんと純粋で美しいものなんだろうと。厳格な規律の中で、修道女が自分のために、豊かな心のために施したその文様に、心動かされました。

これを譲ってくれた方はお世話になっている方で、毎年イタリアへ訪れ、シスターとして活動されています。そんな方だからこそ、手に取れたもの。実は数年前にもこの方から同手の木箱を譲ってもらって、その時もとても感動したのですが、すぐに旅立ったのでした。何年か経ち、私の中でも見る心を養われたのかもしれませんが、二度目の出会いなのに、こんなに感動するなんて。

お隣の出展者、オリエントと考古美術の専門、大先輩のONOさんに、この文様の背景はお話ししていなかったのにも関わらず、なんだかクートラスを彷彿とさせるね、と言われた時にすごく腑に落ちました。

売れる画風を拒んで画廊を離れ、貧困の中で描き続けたクートラス。売るため、人に気に入られるため、そんな邪念を取り払うと、純粋なものが生まれるのだなぁと。取り払うことが最大に難しい事ですが。

確かにこの木箱に、同じようなものを感じました。木箱は目白で素敵な方の元へ旅立ちましたが、色んな事を気づかせてくれた、大切なひとしなでした。

アンティーク&ブロカント目白に出させていただいて、見えた課題は山盛りですが、価値にとらわれず、流行に流されず、軸をしっかりと持つこと…

主人が20代前半の頃からのお付き合い、アンティークフェルメールの塩井さんはお向かいで出展。東京の催事は15年ぶりだとか。途切れることなく、塩井さんのファンが集まります。人間らしい温かさとユーモラスなキャラクターに魅了される多くのひと。とても勉強させていただきました。

私たちは、周りの方に恵まれています。この運の強さは自慢できます。あとは、努力あるのみです。とにかく前を向いて行こうと思いました。

改めて、お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。

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