春を告げる黄

長い首の美人が現れたので

蝋梅と、椿のこども。

ちょんちょんと切って供えたら、

ほわっと香る、春。

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春を告げる黄

寒い日が続く今季の冬ですが、日も長くなってきたし、やっぱり季節は巡っているのですね。

蕾は膨らんで、春を待ちわびています。

足がチャームポイントの器。今まで見たことのないカタチ。

大胆な絵付けとデザイン、存在感がありながらも妙に馴染む器でした。一見は派手な印象を与えそうですが、器の古格が落ち着かせているのでしょう。

見れば見る程に、不思議な魅力を放っているのです。

素敵な方に見初められ、この器もお嫁入り。どうやら水を張った跡があるので、水盤のように使われていたのかもしれません。花を活けてもいいだろうし、果物やパンを盛り合わせても良いですねと、お客様にアイデアを分けてもらえるのはとても楽しい学びの時間です。

花器に見立て椿を入れた、鉄の燭台も、一瞬で私を通り過ぎてゆく。

鉄ものの評価は、他の分野に比べてまだまだ低いそうです。日本のもの、ヨーロッパのもの、、鉄の道具に惹かれています。

金物は時代を見極めることがとても難しい素材の一つだと思いますが、時代だけでなく、道具の用途や背景、知識を深めていきたいですね。

燭台で、こんなに惹かれたのは初めてでした。

decalcomanie life

昨夜は待ちに待った、友人たちとの飲みの会。

今年始まって、友達と会うプライベートな時間は初。よく顔を合わせる二人だけど、定期的に会わないと私のメンタルのバランスが保てない、そんな二人。

そういえば、3人で会うのはちょうど一年前。雪まで降り出した寒い寒い日だった。

あの頃、デカルコマニーを作っていたとき、心の支えになってくれた。ただ、話を聞いてくれるだけで良かった。

食べて笑って、一緒に悩んで。

岐阜に居て良かったなぁと、思うのは

旧い友人に支えてもらえる幸せがあること。

decalcomanie life

port ferry

今日見たある人の旅の映像。最近、そういうものであまり感動しなくなってきたけど、ハッとする、いやゾッとするくらい素晴らしく美しい風景だった。

すぐに主人に見せた。

そのあと彼はかけていた音楽を変えていた。普段は店ではクラシックばかりなので、その旋律が私には新鮮に聞こえた。何曲か流れていくうちに、ドキドキする曲が流れた。こんな気持ちになったのも数年ぶりだった。

主人に誰のアルバムだときくと、ヨハン ヨハンソンだという。このアルバムは初めて聴いた。

ヨハン ヨハンソン。。あれ?と思いながらも、その曲名だけ控えた。そんなことも普段は滅多にしないのだ。

これなら耳コピできるかもしれない、今度弾いてみよう、と繰り返し聴く。そしてふと、あれ?と思ったことを思い出したのだ。

昨日ヨハン ヨハンソン氏が亡くなった事への追悼する投稿を見たのだった。まだ若い。こんな美しい曲を作る人が去ったばかりだなんて。こんなに胸がドキドキすることは、久しく無かったのに。

その事を主人に言うと、あの映像を見たら、彼の音楽を思い出したのだとか。もちろん、亡くなった事は知らなかった。

port ferry

シスターの愉しみ

アンティーク&ブロカント目白で出品したもので、私はとても感動したものがありました。

イタリア トスカーナ地方の修道女が作ったもの。身の回りの小物を仕舞った木の容れ物です。1700年代の古いもので、大きさから見て、ロザリオを仕舞ったのではないかと聞きました。

曲げ木の容れ物は世界中で作られていますが、心に響いたのはこの文様でした。なんと純粋で美しいものなんだろうと。厳格な規律の中で、修道女が自分のために、豊かな心のために施したその文様に、心動かされました。

これを譲ってくれた方はお世話になっている方で、毎年イタリアへ訪れ、シスターとして活動されています。そんな方だからこそ、手に取れたもの。実は数年前にもこの方から同手の木箱を譲ってもらって、その時もとても感動したのですが、すぐに旅立ったのでした。何年か経ち、私の中でも見る心を養われたのかもしれませんが、二度目の出会いなのに、こんなに感動するなんて。

お隣の出展者、オリエントと考古美術の専門、大先輩のONOさんに、この文様の背景はお話ししていなかったのにも関わらず、なんだかクートラスを彷彿とさせるね、と言われた時にすごく腑に落ちました。

売れる画風を拒んで画廊を離れ、貧困の中で描き続けたクートラス。売るため、人に気に入られるため、そんな邪念を取り払うと、純粋なものが生まれるのだなぁと。取り払うことが最大に難しい事ですが。

確かにこの木箱に、同じようなものを感じました。木箱は目白で素敵な方の元へ旅立ちましたが、色んな事を気づかせてくれた、大切なひとしなでした。

アンティーク&ブロカント目白に出させていただいて、見えた課題は山盛りですが、価値にとらわれず、流行に流されず、軸をしっかりと持つこと…

主人が20代前半の頃からのお付き合い、アンティークフェルメールの塩井さんはお向かいで出展。東京の催事は15年ぶりだとか。途切れることなく、塩井さんのファンが集まります。人間らしい温かさとユーモラスなキャラクターに魅了される多くのひと。とても勉強させていただきました。

私たちは、周りの方に恵まれています。この運の強さは自慢できます。あとは、努力あるのみです。とにかく前を向いて行こうと思いました。

改めて、お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。

シスターの愉しみ

アンティーク&ブロカント目白を終えて

雪の心配もなく、無事に終了する事が出来ました。今はとにかく安堵しています。

主催の桑納さん、ウチウミさんをはじめ、愉快で博識な先輩方に囲まれて刺激的な二日間でした。

このような素晴らしいメンバーに加えていただけて大変光栄でした。まだまだ課題がたくさんあり、やっとスタートラインに立ったところだなと実感しています。海外生活経験の豊富な方、コレクター歴の長いベテランの先輩、独自の世界を貫く個性。皆さんのパワーに圧倒されながら、本田の魅力はなんだろう?と、会期終了後は自問自答の時間が続いています。

そんな未熟な私たちですが、本田の古いものを楽しみにして来ましたというお客様の暖かさに支えられ、もっともっと、自分たちらしさを磨いて行きたいと奮起しています。がんばろう。頑張らねば。

とても楽しかったです。お越しいただきました皆様、ありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願い致します。

翌日は、横浜の10wattsで開催されています、黒白展に在廊。

昼過ぎに岐阜へ戻るつもりが、アワヤさんともっとお話したくなり、横浜にもう一泊することにしました。

秋に行うchikuni展の打ち合わせも兼ねて、じっくり、お互いに向き合い、歩み寄り、時には本音を言い合って。その擦り合わせがどれだけ大事なことか。電話やメールでは、やっぱり分からない。眼を見て、声を聞いて。

そんな時間を過ごし、個展は今年の10月に決定しました。本田とchikuniのコラボレーション。本田でしか見られないchikuni。

私たちも、アワヤさんも、気持ちが一気に近づき、上がります。

黒白展は12日まで。後半折り返しとなりました。どうぞよろしくお願い致します。

アンティーク&ブロカント目白を終えて