カフェ・オ・レの甘い誘惑

El Espiritu de la colmena (1973)

Víctor Erice

11月3日よりはじまる、山本美文展では、古陶のカフェ・オ・レボウルからイメージした、美文さんの木のボウルが届きます。

主人に教えてもらってだいすきな映画の1つになった、ビルトル エリセ監督のミツバチのささやきでも、カフェ・オ・レボウルが登場します。言葉少なく、まっすぐなアナの眼差しに、こちらも釘付けに。忘れてしまった、子供の自分とアナを重ねてしまいます。デジタルリマスター版も出た事によって、近年鑑賞した方も多くいらっしゃると思います。私もその一人。もし、幼き頃にこの映画に出逢えていたら、映像作家を夢見たかもしれません。。とにかく、稚拙な言葉では言い表せない映画であり、深い作品です。未鑑の方はぜひ。

そんな、ミツバチのささやきにもヒントを得て、大切にしているカフェオレボウルの事を思い出しました。

小さなものから大きなものまで、様々なボウルを手にしてきましたが、一昨年の買い付けで出会ったモントローの大きな古手のカフェオレボウルには、二人で静かに感動しました。こんなにも美しい椀なりの形、高台のくびれ、今まで見たどのカフェオレボウルより好きなものでした。(写真右)


しばらく眺めていたいと、手元に残しておいたこのボウル。山本美文さんの手から、木のボウルへと、どんな姿となって見られるのか楽しみです。
美文さんに展示に寄せていただいた、直筆の言葉がとても好きです。


”静かな午後のひととき、

掌から伝わるカフェオレボウルの甘い誘惑とフランスの調べ。

窓辺に射す光と影に消えゆく白漆のマチエール。

美は、それを美しいと感じる人の心に宿るもの

山本美文”

木工家となって来年で30年。とても苦しかった時代のお話もうかがいました。それがあっての今。掌から生み出すという事を、ずっと忘れずに作り続けている。
甘くて苦い、カフェオレは、まるで人生のよう。

広告
カフェ・オ・レの甘い誘惑

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中