「と、本田」

京都の北にある素晴らしい花屋、みたてにて、古物と花の展示会を行う運びとなりました。

みたてさんと展を開催するにあたり、去年から度々お話をさせていただくうちに、花器を見立てて探すのが楽しみで仕方がありませんでした。

ご主人の西山さんは物静かな語り口ですが、話をしていくにつれ、内に秘めた熱い思いに魅せられました。花への思いは勿論、店内の素晴らしいしつらい、花を生けることに対してのご自身の立ち位置とその考え方、季節毎に開催される会の哲学など、自然と引き寄せられ、こうして巡り会えたご縁にわたしはとても幸運だと思いました。

並々ならぬ思いを秘めた二人が、花と古物と空間で、訪れた人に今伝えられることはどのようなことなのでしょうか。

春から夏、約四ヶ月もの間、時を経た花器に、季節ごとの山野草が添えられる。無常の花と古物。どの瞬間に立ち会えるかは、行った人だけのお楽しみです。

(みたてさんに作っていただいたご案内状には、ちょっとした仕掛けがあります。長期にわたる展示ですので、後々その仕掛けに気付いてもらえたら嬉しいです)

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以下、みたてさんより

「と、本田」

本展では、岐阜の古物商「 本 田 」
が選んだ花のためのうつわが「 みたて 」に並びます。

古物と花、それぞれ異なる『眼』を持つ二人が会期中、幾度となくうつわを選び、花をいける中、往復書簡を交わすように互いを識り、問いかけ、呼応し、まだ見ぬ景色を探っていきます。

その中で邂逅する景色が、お越しくださる方々の心に届き、また新たに広がっていく。
そのような機会になれば幸いに思います。 

期間:2021年4月7日(水)~ 7月末

営業時間:12:00~17:00

※予約方法など、詳細はみたてさんのwebにてご覧ください。

「と、本田」

2020-2021

久しぶりに岐阜で過ごす年末年始なので、大そうじでも頑張るぞって意気込んだのに、もう今年が終わりそうです…

お正月はずっと帰省する毎年だったので、今年は帰らないし、お正月飾りでも作ってみようかなと思い立って作り始めると、なんだか夢中になってしまいました。大そうじもこれくらい集中できたら良かったんですけどね。

そんなこんなで、年始は3日から営業してみることにします。毎年早めの年始営業のリクエストをいただきながらも叶いませんでした。お時間持て余している方、覗きに来てみてください。

先日の青花の会骨董祭は、悪化する状況の中で、お客様には不安の中お越し頂かなければならない事に、とても葛藤がありました。

会場では細心の注意を払って開催されていましたし、私たちも念には念を、外食をせず自家用車のみの移動で最小限の動きを心掛けました。

そのような事は窮屈で少し残念ですが、健康第一で帰ることを目標にしたので、また来年頑張ろうねと心に留め、帰路につきました。

骨董祭では、来てくださったお客様の笑顔に、こちらばかり励まされていた気がします。それから今年は通販のお客様にもたくさんたくさん助けて頂きました。本当に感謝しかありません。おかげさまで骨董祭の結果は満足のいくものになりました。

ありがとうございました

関わってくださった全てのみなさまに

感謝をこめて

2020.12.31

本田恵

2020-2021

寒川義雄展に向けて

デザイン入稿も済ませ、着々と準備しております。

11月28日(土)〜12月6日(日)

OPEN 11時〜17時

CLOSE 12月3日、4日

本田にて

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広島の陶芸家、寒川義雄さんの展覧会を行います。

やはり寒川さんも、コロナウイルスの影響により、春夏の展示会の延期や中止を余儀なくされました。そして私たちは普段なら買付に出ている9月ですが、渡仏は諦めたため、ゆっくりと広島を訪れる事ができました。寒川さんのアトリエには、春夏に出品されるはずであった作品も数多く見ることができ、今展は本田が選んだものばかりを展示していただくという、我が儘で贅沢なものとなります。

コロナによって様々なことに制限がかけられましたが、打ち合わせやアトリエに訪問する時間を作れたり、寒川さんの作品をまとめて拝見できたりと、普段より深く展示に向き合える事が出来ました。

我が家の食器棚は9割がアンティークなのですが、飯茶碗は寒川さんの器を愛用しています。

古い茶碗も好きですが、やっぱり手取りや、ほんのちょっとのサイズで選べない事が多いのです。特に茶碗は手に取る器なので、手取りは私にとっては重要なポイント。自分にとっての、軽すぎず、重すぎないもの。

今回は百以上の飯茶碗の中から、マイベストを選んでいただけます。

花器も気に入ったものを少し選ばせていただきました。

古いものへの探究心や、ものづくりへの情熱を絶やさない寒川さんの姿勢には、いつも心を動かされます。

古いものの焼き増しではなく、学びから得た新しい器を生み出しています。

飯茶碗は寒川さんの魅力が一番詰まった器だと感じているので、茶碗を主とした展示会をしたいと考えていました。

このような時世もあり、いつも在廊時に開催される、カフェドハナエによる喫茶は止むを得ず開催しませんが、器は厳選してきましたので、是非ともじっくり、選んで頂きたいと思います。

寒川義雄展 お楽しみに!

寒川義雄展に向けて

そろそろ明けても

いい頃かなぁと思います。

長すぎる梅雨、カビとの戦い…

鬱な雨を少しでも明るく乗り切ろう!との事で、久しぶりに古いものではない買い物。

大人の折り畳み傘を☂️✨

実はコレ、山本美文さんが持っていたものが素敵ですぐに真似てみたのでした…笑

うーん、これは気分上がります!!傘はちょっと目立つ色を持ちたいのです。

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初めてパリを訪れた時、何も考えずに一目惚れした傘を買ってしまった。

スーツケースに入らないし、先も尖ってるし、空港で没収!?されるかも!?

学生の自分にしたら大枚叩いたので、何としても持ち帰りたかった。

無事に別送で持ち帰る事もでき、そんな困難からさらに愛着が湧いた傘だった。

奮発したから無くしたくない気持ちが強くて、忘れっぽい自分だけどその傘は忘れなかった。なのに突然その日はやってきて、うっかりコンビニに忘れてきてしまう。もちろん見つからなかった。でも、7年くらいは使っていたので上出来だと思う。

それから傘は忘れたくないから奮発するのが私の決め事になり、その後もちょっと背伸びした傘を買ったけど、岐阜に戻ってからは車の生活になったため、長い傘を持つのは不便になった。折り畳み傘は、仮のものをずっと使っていたので、傘に気分が上がるという気持ちは何年ぶりか。今回選んだのは赤い傘。赤は色彩の幅が広く、青み、黄みよりでとても印象が変わる。私の好きな赤、カーマインといったところか。パリで買った傘も、同じカーマインレッドの傘だった。

先日、開店10周年を迎えた主人のInstagramの投稿には、コメントからDM、メールにも、まさかこんな方から!と驚きのお祝いメッセージ、たくさん頂戴しました。感激です。

なかなか晴れない空、世界。

雲の切れ間を探して、傘をさして歩きます🌻

そろそろ明けても

大暑2020

7月23日

本田開店 丸10年経ちました。

私は三年を過ぎた頃から手伝っているので、やっぱり主人におめでとう、と言いたい。

そして何より、支えてくださった方々に感謝を。何も特別なことはできませんが、どうかこれからも見守ってくださると嬉しいです。

今夜はささやかに、二人で乾杯します🥂

2020年7月23日

本田慶一郎 恵

大暑2020

山本美文展

7/12を持ちまして、無事に終了致しました。

このような不安定な世の中で、足を運んでいただいた方々には深く感謝いたします。

それから通販でのご購入も、たくさんの方からお問い合わせいただきました。誠にありがとうございました。

沢山の人に見てもらいたい気持ちと、たくさん人を招き入れられないジレンマ。そんな中で、気に掛けてくれた方々、本当に本当にありがとうございました。

わたしはと言いますと、書けない病?そんなことはありませんが…

美文さんのPenséesにある言葉の素晴らしさや、主人と美文さんとの間にあるこの十数年の出来事や思いを伝えるには、私では力不足で。

その分主人はこれまで以上に、美文さんのものづくりに対する姿勢や思想、そして作品に対して長い時間をかけて向き合っていたので、傍らにいても大変学ぶことができました。

それから、本来ならこの展示のための演奏会と喫茶が行われる予定でしたが、残念ながら叶いませんでした。

演奏家のハルカナカムラさんも、またいつかその日を、とメッセージを送ってくれました。

そう、ささやかに。

日常に寄り添う風景のような音楽と、香りから記憶を呼び覚ます珈琲や紅茶。作り手の思想の断片を詠む声、手のひらには珈琲の温度を程よく感じる木の器と一緒に、本田という空間でみなさんとささやかに10周年を迎えられたらいいなと思っていました。

でも、またいつかでいいんです。

それまで、また頑張ります。

良いものいい。それに尽きます。

でも理屈ではないのですが、なぜ良いのかを伝えるのは私たちの仕事です。

それがただの理屈や説明になるのか、はたまた抽象的な感想となるのか。もっともっと、教養と感性を磨かねばなりません。そしてもっと柔軟に。

古いものも、現代のものも、懐古的ではなく現代的な意味で見直すべきだと、ある方の言葉。

世界はどんどん、不必要なものが排除されていく。だけど文化と芸術は守り育てたい。正しさだけの世の中なんて、きっとつまらないから。

山本美文展

直感

先日、料理家の土井善晴さんがこうTweetされていて、

ついつい画像を保存してしまいました。

これは単独のTweetではなくリプライだったのですが、わたしがいつも考えている何かを、はっきり言葉にされていて、驚きと同時に、自分も真っ直ぐ言葉に出来る力を養わなければいけないなぁと反省もしました。

さて、工芸青花14号が発刊されました。

この度も、大和プレス様のご厚意により、誌面にて取り扱った品をご紹介していただきました。

掲載された中世の皿。

“ほんとうの直感”でモノを選べたとき、それがどこの何か、古いのか新しいのか分からなくとも、自分が手にとれた喜びにまさるものはありませんでした。

土井先生のいう、真美と真実を探すため、私たちはあてもなく探すのだなあ、、

ちなみに、この皿は緑釉が掛けられていたものと考えており、裏面に残る鮮やかな緑釉はこの皿の見所のひとつです。その写真はここでは載せずに…ぜひ工芸青花で見ていただけたら嬉しいです。

直感

パンセ

Pensées

フランスの学者、ブレーズ・パスカルが断片的な思考を書き留めていったものたち。それは彼の死後発刊され遺著となったものです。

遺著というとなんだか縁起が悪い気がしますが、10年前に起きた、美文さんが51歳のある出来事によって、「オマケの人生、やりたいことをやる!」最後の最後に残ったのは言葉だけだったという体験から、美文さんはパンセを綴ることに。そして今回は、私たちに託してくれました。

スキーヤーの頃のはなし、木工となったはなし、シェーカー教徒の家具に宿る美、父の顔…

シェーカー教徒のものづくりに対する、労働に向き合う姿勢の言葉も少し。

美文さんがとても影響を受けた思想です。

実はこのパンセは、別の形で発表する予定でしたが、世の中が一気に変化してしまい、少し見せ方は変わってしまいますが、本田に訪れた方々に、触れてもらえるように作っています。

コロナ禍で考えたことの一つは、実店舗の存在意義。実際に目で見ること、手に取って確かめること、は、ただの時代遅れ?綺麗事?virtualの進化は楽しみ半分と、不安の半分といったところです。

だけどもまだなんとなく、紙のページをめくる作業は残したいもののひとつなのです。

パンセ

必然の形

ただいま店舗はならし運転のような営業時間ですが、それでも店に足を運んでくださるお客様には、感謝しかありません。

なんとなく、世の中は日常へと戻りつつあるのでしょうか。

戻るというより、”新しい日常”というやつでしょうか。

27日から始まる山本美文さんの木工展は二年半ぶりの開催です。そろそろ始動しなければという春の段階では開催が危ぶまれ、全てが成り行きとしか言いようがありませんでした。

どんな形になるかは分からないけど、やってみよう。そう言ってもらえました。

開催には、細心の注意を心がけて。

展示に向けてあるモノを製作中。

パンセとは、思考という意味です。

美文さんのblog木工房便り

回想録のような事が書かれています。

craftsmanshipの穏やかな心、強い意志。

必然の形

夏の花入と碗

三度目のweb特集も無事に終了致しました。

たくさんのご参加ありがとうございました!

品物によってはかなり倍率も高かったので、抽選でもれてしまった方々、申し訳ありません。そしていつもいつも、本当にありがとうございます。。

庭に咲く、草花を添えて

あくまで器が主役である事を意識して入れました。

疫病により、引きこもりの三ヶ月。本来ならその間に東京の催事が二度、渡仏に一ヶ月、その前後も準備。バタバタの春だったのに。

忙しいことはありがたく思いますが、見直すべき生活習慣も多々ありました。

考えることが多くて、私の足りない容量ではパンク寸前です。もっと軽やかにいきたいのに。

web特集はしばらくお休み、

今月末からは山本美文さんの木工展です。

ただ今あれこれ思案中…

“道具屋めいてい研究所” でのオフショット。

自宅で過ごす時間がさらに濃厚になりました。

夏の花入と碗