東西筒物百景

ビジュアルも完成です!

骨董の品物を、展示会までストックして販売する、という事はなかなか容易な事ではありません。それでなくても他にも多くの、しかもグレードの高い催事に参加する予定がギッシリの清水さんです。彼は選ぶ眼はもちろんですが、集める力も相当のものなのです。

ひとつの催事のために良い品物を集めるだけでも一苦労なのですが、さらに自分好みであり、個性、価格、グレード、希少性、意外性…など兼ねそなえるとなると、ものすごく大変。
そしてさらに筒だけ集めてもらうなんて、本当にどうかしているのかもしれませんが、集めていただいた東洋の筒を見て、もう流石の一言です!!

DMも刷り上がり次第、お届けします。夏休み返上で、愛媛で発送作業となりそうです。。でも、店主も言葉を書くのに何日もかけましたし(つまりその文章待ちとなった訳で)、私も気合い入れて作りましたので、是非じっくりと見て頂きたいのです。

とある芸術家は、震災後は、言葉の重要性が語られていると言う。

老子の無言の教えもあるが、やはり今は言葉を求められていると思う。

二人でじっくりと向き合ったのは、言葉の持つ力。素直に、背伸びはせず、ただ、機械でも書けるような事では意味がないので、自分の言葉を探すこと。

東西筒物百景

武器よさらば

わたしは朝が弱い。
これは子供の頃からそうなんですが、早起きが大の苦手。そして夜、眠るのも苦手。
布団に入るとバッチリ冴えてしまい、全然眠れない。朝はぼーっとして本当に寝起きが悪い。昼間に堪え切れない睡魔が襲い、低血圧ではあるけど、自分は変な睡眠障害なんじゃないかと、思っていた事もありました…

美大生時代にすっかり昼夜逆転、そのまま徹夜コースのデザイン事務所に。。その後も全く朝型の生活になる事はなく、夜中に仕事をすることの方が多い日々。早朝の仕入れの時だけ、それ以外は皆無。

ヨーロッパは-7時間か8時間の時差、加えて毎日4時くらいに起きる生活が続くので、日本での生活とまったく違って規則正しいのです。そうなると、時差ボケに気づかないというか、そのままズレているのか、時差ボケらしいことは起きません。ただ、日本に帰れば、元通り、昼夜逆転生活。せっかく早寝早起きの習慣が身につきそうだったのに!!そう、きっと仕事でもない限り、わたしは朝型の生活にはなれないのですね。そうか、フランスに住んだら治るのかもしれない。

最近すごく久しぶりにちびまる子ちゃんを読んで、ああ、わたしはまる子なんだ…と、他人と思えない気持ちになりました。

話は変わりますが、やっぱりさくらももこの視点は面白いですね。子供の頃、読んでいた記憶とはまた違う印象で、日常の、本当に些細な事が不思議で壮大で幸福である。忘れてしまいそうになる小さな感動が書き留められている。長期の作品だから、後半は自身の体験談より生み出されたキャラクターたちが成長して、様々な感情が織り混ざって、それはそれで面白くなっていきますが、初期の頃がなかなか奥深いと思いました。

夏は小難しい読書より、どうもマンガが読みたくなる。(そう、ヘミングウェイより大友克洋…) わたしは漫画家に関してはかなり王道路線で、短編が好き。明日は終戦記念日。大友克洋の武器よさらば、ショートピースの映像作品と、原作を読む。大友作品はそれにしても色褪せない。何年かおきに読み返すけど、読むたびに、今一番新しいと感じてしまう。そして大友版 武器よさらばのような、世界がそう遠くないのかもしれない。
そろそろ読み返したくなる、手塚作品に手を出すと毎晩がマンガ漬けになる事は必須なので、もう少し先の楽しみにとっておこう。

武器よさらば

記憶のカケラ

9月16日からの企画展、東西筒物百景の絶賛準備中!

そして先日は一緒に企画展に参加していただく、関市の古美術28へ。ただいま開催されている陶片祭へ行って参りました!

陶片祭…?

そう、本当に陶片しか展示されていないのです。ご自身も陶片のコレクターであった清水さんが、陶片の魅力をこれでもかと教えてくれます。ビギナーから上級者まで、とにかく見応えがありました。私のような初心者でも、たっぷり楽しめます。さながら、焼き物の博物館です。

土が焼かれ始めた遠い昔のカケラたち。
ちんぷんかんぷんだった私も、清水さんのおかげで少しずつ分かり始め、陶片の魅力に引き込まれています。
開催から数日後に伺ったので、貴重なもの、珍しいものなどは売約済みでしたが、まだまだたくさんの陶片があり、選ぶのが大変、と話していたお客様の気持ちがよーく分かりました!笑

高麗青磁や初期御深井は全部売れちゃったよーと聞いて、少し残念…と思っていたけど、清水さんが自ら掘ってきた李朝初期の花三島や、初期伊万里、古瀬戸など、良いものたくさん分けていただきました。土器やヨーロッパ陶片もあります。

古陶磁の世界はとても深く、マニアックになっていきますが、元を辿れば行き着くところは同じ。全てのはじまり、オリジナルはそこにあるということ。かつて世界中がその技術を欲しがって、陶工を招いたり、真似たり。。
やきもののはじまりの奥深さ、みなさんももっと知りたくありませんか?古美術28の陶片祭へGO!
http://instagram.com/artandantique28

記憶のカケラ

夏が終われば


咲き乱れ散りゆく花々を見た後は、まだまだ酷暑といえども、夏の終わりを告げられたように思います。
お盆営業を終えた後は、愛媛へ帰省し、もちろん仕入れもしてきます!

後半戦の第一弾は!

9月シルバーウィーク、古美術28と本田の「東西筒物百景」を本田で開催します。さぁ、そろそろ本腰入れて準備してまいりますよ!撮影や広報も進めていきます!また清水ご夫妻とこうして一緒に企てが出来るなんて、本当に私たちはラッキーです。選び抜く眼、そのユーモア溢れる人柄と知性。古物と人へ、愛と情熱に満ちたお二人です。筒を探しに、お見逃しなく!

10月は、二つの催しに参加いたします。詳細はまた後日。愛知と東京です!

11月は、岡山の木工家、山本美文さんの個展を三年ぶりに開催いたします。リノベーションをテーマにした企画から早三年。美文さんの作るものは、道具が道具としてあるべき姿をしていて、木は木として素直な線を描いているのです。古いものがお好きで、美文さんが選ばれるものからも、そういうものを感じます。今ある生活工芸の世界を、苦楽と共に牽引されてきた人です。今若い人が、工芸作家として食べていく事が出来るようになってきたもの、そうした人たちの長い時間をかけて築き上げた土壌があるからだと思います。多くの人から慕われ、大きな心の方です。

またまた山本美文さんと本田の、コラボ企画にしたいと考えています!色々とお互いにアイデアを出し合うのは楽しくて嬉しい。みなさまお楽しみに!

そして今年最後の企画展は12月に。ガラス作家の小澄正雄さんの個展です。今日は、久しぶりに小澄さんとお会いし、年末の展示の事も少しお話していました。もうもう、本当に楽しみ!数年先までスケジュールがびっしりという、引く手数多な理由は作品をご覧いただければ納得です。
下半期の企画展は大変濃厚です。ぜひ、お越しくださいね!

大切な人たちと、ひとつひとつの時間をじっくりと噛み締めて過ごしたい。大変有難い事に、本田と関わっていただける方々の、本当に素晴らしいこと。作り出すものや、選ぶもの、そしてなにより心が素晴らしいのです。それぞれの方が、時間をかけて習得されたものを、私たちに見せてくれるのです。昨日や今日で、始めた事ではありません。心の通ったものを選んだり、作り出すことは、容易ではないのです。私たちも、手渡していく事でそれを伝えたい、そう願っています。作り手、選び手の心も、伝えていきたいのです。それが伝わらなければ、私たちの役目が、まるで意味がないのです。

夏が終われば

Pas de deux

またまた少し前の事。
同じ高校の同級生で、ロンドンのバレエ団でバレリーナをしている友人が、渡英以来初めて日本で公演することになった。とても楽しみにしていたのに、当日オペラグラスを忘れて大失敗…!だけど、西欧人の中にいても一番頭が小さい彼女は遠目でもすぐに分かった。彼女のソロパートもあって見応えたっぷりな時間を過ごせた。
舞台上の友人の美しさに惚れ惚れ。バレエの世界では30代半ばとなればベテランの年齢だ。もしも自分も努力して続けていたらあんな風に踊れたのだろうか…なんて到底叶いそうもない夢を見る。それ以前に、私はクラシックバレエではなかった。

彼女とは高校時代は一緒に過ごす時間が多かった。毎朝電車は一緒に。体育の時間にピルエットかフェッテだったか、やってもらった記憶がある。卒業後の進路を、ある日何気なく聞くと、もうロンドンへ留学すると決まっていた。同じように過ごしていた高校生活だが、向く方向は随分と違っていて、それは当たり前の事なんだと、その時妙にハッとした。

公演翌日は彼女と、一緒に公演を観にいった友人たちとランチへ。私も含め、少し個性的な生き方をしている4人だ。誰1人、普通の主婦にはなれそうにない。

でも、変わらず皆生き生きとしていて、私はこの人たちがとても好きだなぁと、感じた真夏の日だった。

thank you,my friends!

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最近のむすび🍙

Pas de deux

眠る石

少し前の事になりますが、大暑の日、本田の開店7周年を迎えました。ああ、やっぱり忘れてしまっていた…!何事もなく、迎えられたことに感謝して、8年目も本田をどうぞ宜しくお願いいたします。

そんなちょうど7周年の頃、戸次祥子さんから、版画が届いた。

実は戸次さんのブログでは、新たな作品、この石の版画を拝見していて、上手く言えないけれどとてもドキドキして、いつか必ず実物を見せてもらおう、と心の中で思っていたものだから、届いた時の驚きと喜び、暗い気持ちも晴れたのです。

掘り出された石。彫り出した石。

やはり一目で惹かれた。

私も石拾いがすきだった。そういえば、そんな事も忘れていた。手を動かして、生み出すのではなく吹き込むことを今少しずつ進めている。初めて自分にとって、意味のある行動を見つけられたのではないかと、そんなふうに思っている。

ふと子供の頃にやっていた遊び?を主人に説明しようとして描いたらくがき。上は何の動物か分からなかったぬいぐるみと、ぬいぐるみたちを隊員にして布団をかぶって宇宙船ごっこをしていたという、妄想に耽る幼少期のわたしである。

眠る石