
岐阜に、自然の豊かな景色を背景に、美味しいお茶とお菓子を頂ける素敵な場所がオープンしました。
昨年の夏頃、ご依頼をいただきフランスで家具や什器、器や小物をこの場所のために集めてきました。
玄関の扉も、そして中を見渡せば、私たちがフランスで探したものばかりで、それはそれは…感動ものでした。
オーナーの藤岡ご夫妻には、主人が独立する前から、もう10年以上お世話になっており、このお話をお受け出来たのも、藤岡ご夫妻のご依頼だからでした。
untiers とは3分の1の意味。藤岡木工所、ご夫人が営むle2doigts というセレクトショップ、そしてこの度オープンしたuntiersです。

古い物の出会いは一期一会。フランス在住ならともかく、たった2、3週間の滞在中に、お目当てのモノに出会えるか否かは、やっぱり運です。
不特定多数の人が使う家具として、時代は古すぎないもの、19世紀末から20世紀初頭のものが理想でした。自分たちがまず好きな家具である事が前提で、デザインは普遍的でかつ、フランスのエスプリを感じるもの。店全体で考えて、ある程度の統一感を出す事。そしてサイズや予算も満たすとなると、容易な事ではありませんでした。市場では、数多の家具が並びますが、選べるのはほんの少しだけ。
写真にも映る、壁掛けの飾り棚は、車を借りていない日に見つけてしまった!タクシーで運ぶのも厳しいサイズ。だけど、幸い蚤の市からアパルトマンまでは徒歩で帰宅できる距離だったので、二人で担いで運びました。
重いのはもちろん、すれ違うフランスの人々が白い目?で見ているようで、アパルトマンまでの道のりがえらく長く感じました。そんなエピソードも含めて、とにかく愛着があります。
やっぱり、自分たちの足で探した古い物は、特にかわいいのです。そのかわいいコたちが、大好きな方々の新しい空間の主役になる事は、本当に喜ばしい事ですね。

使用頻度が高いカップ類は、丈夫な磁器をチョイスしました。古い陶器は大好きだけど、やはり脆さは免れません。エレガントな持ち手、これはオーナーやスタッフのJさんがお好きそうだと迷わず買いました。おそらくパリ窯と思われ、まとまった数を見つけられたので幸運でした。

ケーキ皿はシンプルな白い器も揃えましたが、この緑のレリーフと、ナゾナゾの絵に惹かれて、ご提案しました。オーナーはもちろん、アンティエールに立つayaさんも気に入ってくれて、一安心。
ayaさんは、とっても優しい雰囲気の方で、ご自宅で紅茶のお教室も開催されています。紅茶の教室ですが、そこでは手作りのケーキ、軽食もお出ししているのです。オーナー夫人のかなこさんは、そのお菓子の美味しさに惚れ込んで、un tiersにスカウト!ayaさんのお教室とはまた違う一面を、un tiers では見られるのではないでしょうか。
またここでは不定期に、お食事の企画も考え中との事です!楽しみですね。
営業日は限られますが、是非みなさま岐阜の自然と、丁寧な手作りのケーキとお茶を楽しみに伺ってくださいね。
un tiers
岐阜県山県市佐賀587-1